top of page
検索


スロベニア訪問の最大の目的地はブレッド。「アルプスの瞳」とも呼ばれる湖畔に浮かぶ聖マリア教会の風景を是非この目で見て、写真に納めたかった。


スロベニア首都リュブラナ編はこちら


ところが、滞在20時間の間は延々雨予報である。事実、リュブラナを発つ際には、どしゃぶりとなり、バスの車中も窓ガラスに雨粒が当たりっぱなしだった。

そんな中、厚い雲の間からアルプスの雪山が少しだけ顔をのぞかせてくれた。まさか5月に雪山を見ることができるとは思っていなかった。バスの車内から大慌てで撮影したものが下の写真だが、興奮度は一挙に急上昇した。何気ない写真に見えるが私には大変に印象深い写真である。雨により頭の中で描いていたブレッド湖の様子が見られないかもと半ばあきらめていた私にぱっと光が差し込んだようだった。


ブレッドは降ったり止んだり、雲多め

ホテルにチェックインし、早速ブレッド湖とご対面。雨が降ったりやんだりしており、分厚い雲が空を覆う。そして雲の流れが非常に速い。



こんな別荘が欲しい。

池を3分の1周ほどのところで一旦三脚を構え陣取る。

雲間が切れ、雪山が姿を現すのをひたすらに待つのだ。雲の流れがはやいためチャンスはあると思っていた。

そして、ついに!

上の1枚を撮影後、雨が本降りに。日本から持参した合羽を着て、山登り。山頂からブレッドを一望するためだ。

山登り中に撮影した1枚。もはやこれがベスト1。


ついに山頂へ到着。あまりの雨のひどさに、私の他には1組しかいなかった。そして、山頂までの道結構険しい。しかも、道がよくわからなくて、結構迷いながらであった。

山頂からの光景がこちら。うおお!よく見ると、いつの間にか雪山もがっつりお目見えしているではないか。

雪山を望遠で切り取る。まるで地上と天界をわかつように雲が中層にとどまっている。

この日はこのまま下山し、ホテルへ。

ホテルでシャワーを浴びた後、ブレッド湖側のレストランで夕食。

夕食後、チップを上乗せし、支払時お釣りはいらないよ、というと、いや、足りないよ!といわれ、えっ!とあせる。ユーロ硬貨とセント硬貨がごちゃまぜになっていた・・・。めちゃくちゃ恥ずかしい。

次の日の早朝は、少しだけ散歩する。聖マリア教会がまるで蝋燭のよう。


わずか15時間程度の滞在時間であり、想像していた写真は撮れなかったもののやはりブレッドは美しかった。99%の日本人が生涯行かない国だそうだが大変おすすめである。

ブレッド湖に別れを惜しみながら日本へ帰国するためリュブラナ空港へ向かう。空港まではバスで行くはずだったが、バスを間違え、車掌にこのバスは空港には行かないといわれ唖然。バスを降りると、タクシーのおじさんがやってきて、どこにいくんだ。と聞いてくるので、空港だというと、これだけで連れてってやるという。最初は断っていたが、もうタクシーでもいいかと思い、おじさんにやっぱり乗るといって乗車。

今思えばこのバンによく乗ったと思う。

こうして私の初海外一人旅チェコ・スロベニアは終了した。この後、スロベニア発の飛行機が1時間以上遅れ、経由地のスイス、チューリッヒ空港の空港アナウンスで私の名前が叫ばれるというハプニングがあったが無事帰国の途へ着いたのであった。



チェコの首都プラハからスロベニアの首都リュブラナまでは飛行機で移動する。


(チェコのプラハ編、チェスキークルムロフ編はこちら)


移動時間は1時間であるが、私がとっていた航空券は夜遅いもので、リュブラナ空港に到着するのは夜の22時前。ここで問題なのが空港から街の中心までは約30kmもあること。時間が時間のため、バスが走っていないのだ。


日本を発つ前に調べたところ、タクシーと乗り合いタクシーがあるらしく、タクシーは高いが乗り合いタクシーなら安く行けるとの情報が。リュブラナの乗り合いタクシー会社に事前にネット予約をした。

ここで問題が発生。会社から「予約受け付けたよ!きみ13時に迎えにいくね!」とメッセージがきていたのだ。えっ!22時ですが!と慌て、「いや、私は22時に着くんですが!」と返信。すぐに回答がきて「OK!」だったが、ほんとに伝わってるのか超不安であった。

一抹の不安を抱え、空港着。ゲートをでると、プラカードをもった人が10人ほどおり、その中のひとつに私の名前が!!!知らないおじさんと感動の再会みたいになった。

乗り合いタクシーに案内されると、中には一人のアジア系の男性が既に乗車済。おじさんもどこかへ行ってしまったので、「Where are you from?」とお決まりの常套句で問うてみると「Japan」!の回答。しかも名前まで私と同じですぐに打ち解けました。

この後、名前が同じのためかわれわれ二人はおじさんに逆のホテルに降ろされる小トラブルが発生したが、ホテル間が近かったのでことなきをえた。


早朝のリュブラナを散歩

スロベニアは全体で人口200万人の小国家。首都もコンパクトにまとまっている。プラハが観光客だらけだったのとは対象的にこちらは地元民ばかりのようであった。

街のど真ん中は小高い丘でリュブラナ城がそびえる。下から眺めるとなかなかにかっこよい。


聖ニコラオス大聖堂。ちょっとため息しかでない。

リュブラナの観光名所。三本橋とフランシスコ会教会。


ここから下6枚くらいは最近(2020年)のレタッチで息を吹き返したスナップ写真たち。

思い返すとリュブラナの空気はほんとにすがすがしかった。


スロベニアはバスがほんと長いんですよね。


朝市もやってました。ほんとにのどか。





この後、一旦ホテルに戻り、昨日の日本人の彼と合流し、コーヒータイム。コーヒー飲んだところからは冒頭の写真、リュブラナ一望ができた。今回のスロベニア観光の目的地はリュブラナからバスで2時間程のところにあるブレッド。

そのため、リュブラナ観光はわずか数時間しか撮れなかった。

次回は、今回の旅行の最終目的地である。天気予報はずーと雨。果たして待ち受けている景色は。



プラハから高速バスに揺られること2時間の距離にあるチェスキークルムロフ。世界一美しい町として有名で、是非訪れたかった町である。

海外初の高速バス。事前にネットで予約していたので、予約済のスマホ画面を乗務員に見せればすんなり乗車できた。ここまで驚くほどのノーハプニングである。バス内ではコーヒーを出しくれるサービスから映画まで一人ずつ座席にあり快適(なはず)。勿論日本語の映画はないので車窓の外を眺めつづけた。


バスの車窓から

チェコ郊外は一面の大平原である。この大平原を撮影するためだけにもう一度チェコを訪れたいと思えるほど(というか是非訪れたい)。土地の狭い日本とは大違いで、菜の花の黄色の絨毯が遙か見渡す限り広がっているが、写真は全然撮れなかった。






よく映画でみるような郊外の景色



ホテルへ

チェスキーについたらまずは宿まで。石畳のおかげで、キャリーケースがまったく動かず、延々持ちながら移動したため、汗だくになってしまった。ここで小ハプニングが。私が泊まるホテルは建物は間違いなくあるのにフロントがどこを探してもないのだ。1Fがレストランだったので、ホテルのフロントはどこかと尋ねると、2軒ほど隣の建物だと。なぜ。。重いキャリーケースを再び抱えながらフロントに無事たどり着くと、気さくなお姉さんが笑顔で受付してくれた。無事鍵を受け取り、最初の建物に帰ってくると親子連れの白人が10分前の私同様右往左往している。やはり私だけではなかったのだ。勿論得意気に教えてあげた。


下が泊まったホテルの写真。右側の赤屋根の建物である。チェスキークルムロフの建物ははりぼてが多いのが特徴。レンガや大理石を使用しているのではなく、壁に絵を描いている。これは当時の財政難によるものらしい。宿泊部屋は1泊9千円朝食付きとは思えないほどの立派なものであった。




いざチェスキーの街並み


日が落ちてくると町はダンジョンと化す。



晩ご飯はお肉と黒ビール(何の肉かわすれた)のボヘミア料理。ボヘミア料理という言葉だけでじゅるりとくる。黒ビールは今までのビール至上で最高に旨かった。


早朝のチェスキークルムロフ

早朝のチェスキーの町並みは今回の旅行でもっとも見たかった景色の一つである。駆け足で撮影ポイントに向かうとなんと鍵がかかっていて入れない。やむなしで近くで撮影していると誰が開けたのかいつのまにか扉が開いてはいれるようになっていた。

刻々と移り変わる町並みの表情は実に美しい。



24時間もいなかったが、チェスキークルムロフは本当に美しい場所だった。

次は雪のチェスキーを撮影してみたい。

もう1泊したい気持ちを抑えて一旦プラハに戻り、次の国、スロベニアへ出発する。

  • Black Instagram Icon

© 2016-2023 yuki shimomura photography

bottom of page